ローマン後期 大型のモザイク線紋玉黄の地に赤、白、黒の線紋 4~7世紀のビーズ
商品の説明
本品は、高さ約17㍉、幅 約9㍉と 極めて大玉のローマン・モザイク・ビーズです。4~7世紀ころに制作されたガラス製ビーズです。
モザイク線紋玉の本品は大玉で、一般的に、縦紋様の丸玉(紙風船風の多色の丸玉)や本品のような細長い管玉など、多くが10㍉以下というサイズですが、本品は約1㍉と大きなサイズです。
本品は、地が鮮明な黄で、そのうえに、赤、白、黒、白、赤(上から)と太い線と細い線で斜めに線紋をのせ、稀少色のモザイク玉となっています。古代ビーズ研究で最も信頼できる書(A Bead Timeline)には、本品と色合いは相違しますが、錐形で、胎の片側にモザイク版を巻き、その接合面の線が残された、類例が掲載されています。類例の地は赤、その上に白、黒、黄で、本品と同じ色を用いたモザイク玉が掲載され(609番)、2世紀ころの制作と説明されています。
ビーズの裏側、線紋の接合面を見ていただくと、赤、白、黒などの線紋が少しずれて接合されていることが分かります。実は、ずれた接合面が、本品モザイク玉の製法を伝えています(図5)。
製法は、黄の長方形の板状パーツに、赤、白、黒の細い筋状ガラスを接合させ、その後で板状パーツを軸の周りにぐるりと回して丸め、熱して接合させ作ります。胎を軸(芯)から剥離させ易いように、軸(芯)は上下で若干、太さを変えています。本品でも、赤の線が太い部分の孔径は若干ですが、大きくなっています。
ローマン後期やイスラム期の折込玉と言われるビーズは、このような板状パーツを丸め、そして幾重かに織り込む形で制作します。本品は、こうした製法で作られた、大粒の線紋玉です。
胎の作りもしっかりしていますので、ラインにトップとして、あるいは、単独のトップとしてつけていただければ、大玉で希少な色の、ローマン・モザイク・ビーズは、きっと人々の視線を集めるはずです。
本品は、約1500~1800年ほどの時の流れを、不滅のビーズとして生き残った工芸品で、同時に、当時のビーズ作家の作りを今に繋いでくれる、精緻できりりとした稀少色の貴重なビーズです。ペンダント・トップにご使用いただければ、ローマン・ビーズに初めての人からも詳しい人からも注目を集めることと思われます。
サイズ 長さ 約17㍉、幅 約9㍉(最大部)、孔径 約4㍉商品の情報
カテゴリー | ホビー・楽器・アート > 美術品・アンティーク・コレクション > 工芸品 |
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商品の状態 | 目立った傷や汚れなし |
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